【本をチラシにする人の本は売れない】
まさに私が本をチラシにしていた張本人です、はい。
今日は、出版の失敗談をお話させていただきます。
私は、これまでに
スーパーフリーエージェントスタイル
秒速で1億円稼ぐ条件
雑誌ネオヒルズジャパン
漫画与沢翼物語
秒速で10億円稼ぐありえない成功のカラクリ
告白
はだかの王様
と7つどれもアピール全開のタイトルの本を出版させていただきました。
そのどれもがチラシとして機能すれば良いなと思うものばかりでした。
特に前半の方はその色彩が強かったです。
後半は何も考えていません。
前半でこのようになった背景には、本はチラシになるというテクニックを吸収していたからに他なりません。
もちろんしっかりと執筆はしますが、ところどころに宣伝的なものが入るわけです。
しかし、実は、これでは本は売れません。
もちろん本がチラシになるというのは本当のことで、知識としては正しいのですが、
本自体を広めるという場合には、間違いです。
結局1万人に手渡して宣伝するか、
30万人に手渡して宣伝しないか、
というぐらいの違いがあります。
現在ネット広告の世界で広告表記を厳格にしていった方が良いという議論が
それなりにありますが、
ステマ記事といってステルスマーケティングは批判される傾向です。
簡単に言えば、それがその人本人の意思としての記事なのか、裏でお金が支払われている広告なのかを分けよ、ということです。
超単純で、これには測定されたデータもあるのですが、
宣伝が入っている記事は読まない!という読者が圧倒的多数なんです。
そして世の中を見ても拡散されたりシェアされたりする記事というのは、宣伝が入っていない記事なんです。
宣伝が入っている記事が拡散された例がありません。
されたとしても、格段に拡散力は下がります。
これは私のこれまでの実験結果から言っても間違いありません。
これがそのまま本にも当てはまります。
本全体のアピールが強すぎたり、商業色が含まれたり、チラシ的な要素が垣間見えると、
売れないんです。
自分のファンに配るカタログ程度の機能しかない。あとはたまたま手に取った読者ぐらいです。
口コミなどにはつながりません。
もちろん本を出すだけで著者という意味で多少の信用が増幅する機能は否定しません。
しかし、本当に本で普及したい何かがあるなら、宣伝色、商業色は一切消した方が良いです。
自分のサイトURLすら小さくとも載せるべきではないです。
なぜならそこまで追いかける人は勝手に検索してくるからです。
ですから、本そのもので勝負すると良い訳です。
本の世界は本の中で完結している必要があります。
読者さんを外の世界に引きづり出そうとしない方が良いということです。
で、この話は、ビジネスにも応用できます。
インターネットメディアも、
タレント活動も、
アーティスト活動も、
基盤ができるまでは、宣伝チックな話は一切しない方が良いのです。
で基盤ができて、ある程度成功になったなと思っても、
引き続き、宣伝は、一定の間隔ごとに、それも内容を厳選して行う限りにした方が良いわけですね。
大物タレント何十年選手を見ていると宣伝は数年に一度あるかないかです。
つまり、何かを伝えるというときに、
その何か自体が伝わって欲しい場合には、他の宣伝が入る必要はないからです。
他の宣伝が入るということは、その宣伝の方こそが本当に伝えたいことなのではと人間は本能的に察知します。
で、ここからは上級テクニックですが、プロの人たちを見ていると、宣伝自体が本当に伝えたいことであったとしても、
つまり本来の目的は別のところにあったとしても、その目的(宣伝)が見えないようにやっているということです。
ただ、これまでお話してきたことはかなり難易度の高いことです。
というのは、宣伝色を消すということは短期的収益を捨てるということです。
捨てられる収益は捨てれば良いのですが、
捨てられない最低限度は必要なんだ!
という状況にある場合もあります。
つまり、売り上げゼロで何年その伝達活動をやれますか?ということです。
理想論としては、短期的収益を捨てて、伝えたいことそれ自体が普及していくことを目的にやるべきです。
その方が拡大します。
問題は、どれだけ持ちこたえられるかということです。
したがって、他に収益源があるか、既にたくさんの備蓄をしているか、
あるいは、そのための資金調達を成功させていた人の方が有利なんです。
そこへの手当がなく、がむしゃらに理想論だけを掲げて続行したほとんどの場合は、放っておけば、
時間とともに持ちこたえられなくなり、伝えたいことそのものが自滅します。
まとめますと、
何かを本気で広めたいと思う場合は商業色を一切消すことが大切です。
それはスケールの大前提です。
もし広めたい本当の目的が別にある場合でも、なるべく商業色を消せるかがプロの技術となります。
そして、短期的収益を得る場合は長期的拡大を捨てるということを自認してやりましょう!
逆に長期的拡大を望むということは短期的収益を捨てるということになります。
問題はその期間、短期的収益を捨てても、生きて継続ができるのか、です。
そこへの手当てが厚い場合は、上手くいくと思います。
一つの提案としては、当初は短期的収益をひっそりと別の裏の方で得ていきながら、長期的拡大をメインに据えた本当に伝えたいことというのだけを表に出していくのが良いとなるでしょうね。
で与沢はどうなんだというと、超短期的マインド人生から今移行が進んでいて
ちょうど中間に差しかったという感じです。
2017年1月からは、長期的拡大と本当に伝えたいことだけに専念しようと思っていて、今は、そこへの準備中です。