私は10代の頃、いきがる、強がるをモットーに生きてました。
いわゆる非行少年の世界では、そうしないと、強いものに食い物にされます。
喧嘩もそうなのですが、それだけではなくて、不良特有の知性や振る舞い、行動によっても
自分の立ち位置をどれだけ上に持っていけるか、というのが上手に生きる肝でした。
上下関係での政治も重要です。
いってしまえばはったりの世界とも言えます。
そんな世界と10代で完全に決別し、20代前半の頃には、いきがる、は完全に捨て去りました。
早稲田大学に進学したので、環境が良くなったのもそれを手助けしました。
そして、20代終わり頃までには強がるも、完全に置き去ってきたなと思う今日この頃です。
強がって得した例がなかったのです。
だいたいは、状況を悪化させます。
なぜなら強がる人間に見方する人などいないからです。
静寂の中にある勇気と、根拠のない強がりは、全く別物です。
ところで、私がネオヒルズと呼ばれた時代には、有象無象のいきがる、強がる人達が私のところに迫ってきたものです。
ただ、私は自分が、とうの昔にそういう世界を経ているので、
誰が自分に何を言おうと、相手の発言はほぼ100%はったりであるとわかっていました。
なぜなら、本当にやるときは、無言だからです。
相手にお知らせすると、対応を取られるので、マイナスになるからです。
警察ががさ入れや逮捕を、静穏な中で突然行う理論と同じことです。
相手に言葉で脅しをかける場合のほぼ100%ははったりなのです。
相手に恐怖を感じさせ、有利な状況を作ろうとしているにすぎません。
また、相手にそれ以上の打ち手がないことを証明しているような状態です。
いきがって相手をコントロールできることを期待しているだけで、他に依るべき手段がないわけです。
したがって、私はいつもそういう人々が近づいてきて何か言ってると、心の中では笑っていました。
色々と想像を膨らませるように言ってくるのですが、バレバレなわけです。
その年齢になってもまだ不良気取りをやっているのか。痛いなー、と。
もうそこから先、そのやり方では進めないよ、と。
現実に、種々様々な脅し的な行為や発言を受けてきましたが、何かそれ以上のことが起こったことは一度もありません。
不良が経済をなまじに覚えると、一般の人達に畏怖や抑圧を与える形で経済活動を進めようとしますが、
正直言って、通用しません。
上の経済界からは、バカにされ、追放されるだけです。
記憶されている限り、一生認めてもらえることもできないんです。
私もネオヒルズとして恥を社会にまきちらしましたので、上の世代から認められるには相当な時間がかかるでしょう。
ところで、この話は不良だけに該当することでは、実は、ありません。
一般の方にも同じ理論が適用されます。
悪いことをしたときには謝る、実体以上に凄むのではなく等身大でいく、こういうやり方をしていかないと、
ビジネスで行き止まりに差し掛かります。
いきがったり、強がったりしている人、たまにいませんか?
それは当人は、当面の状況が有利になっていると思っていても、周囲からしたら、本当かよってみんなまず信じていないし、発言聞いているだけで痛いですよね。
距離を置こうとしか思われていません。
だから、ビジネスにおいても、いきがったり、強がったり、してはならないです。
普通に、等身大でいきましょう。それが実は一番周囲にプラスに響きます。
いきがりも強がりもマイナスでしかない。
また、自分の実績も、口でいくら自らアピールしても意味はありません。
評価というのは、他者が行うものなので、自分では主観的に実績だと思っていても、そんなのわざわざ言っても痛いだけです。
確かにアピールしなければ、気づかれないという場合もあります。
ですから、さりげなく、客観的な数字を出すのはいいと思います。
しかし、それがすごいか、すごくないかを決めるのは、周囲です。
自分ではなく他者が評価者です。
いずれ等身大で、確実な数字を出していけば、誰かが評価を始めます。
その評価は、どんどん広がるわけです。
いきがる、強がるは、もう私の思考に一切ないですが、
アピールという点では、私ももう一度よく考えようと思いました。
自分のことは恥ずかしい人間だと思っているので、すごいとは言ったことはありませんが、
過度なアピールは今後不要、いやマイナスだと思った次第です。
心底そう思います。
周囲が評価はするもの。私がやるのは、数字や実績を作る、それだけですね。
また、過去の栄光を掲げ続ける人がいます。
ことあるごとに過去。
これもやっぱりダメです。
なぜなら先日の未来志向のところでお話しましたが、成功している人は、過去を見ていないからです。
すごい人ほど過去の話をしません。
仮に過去の自慢ばかりだなと思う、つまり過去の話の比率が大きい人がいたら、現在はあまりうまくいっていない可能性が高いです。
未来に対して挑んでいないから、過去の栄光で精神の納得を図っているとも言えます。
本来、未来を意識している人であれば、今と未来しか関心がないはずで、さらに、今は必ず変化や進化を伴っているものなんです。
そこで、過去の成功体験に依存するのもやめときましょう。
かっこ悪いということです。
ところで、不良について話を戻しますが、社会全体では、不良を決して相手にしない文化を作らないといけないです。
じゃないと社会は進歩しないですよ。
テロや不良、暴力団、あるいは、それら予備軍のような人達のやり方が通用する、つまりそれらの要求が実現できると、そういう勢力は助長するわけです。
昔の不良はどうであったのか知りませんが、自分も不良であったからこそわかりますが、現代の不良というのは害でしかないんです。
フェアな競争ができない人は弱い人ですね。
すごんだり、いきがったり、脅したり、そういうことをする人がいたら、無視するのが最大の攻撃です。
もし、将来皆さんがそういうことに巻き込まれそうになったら、一切の返答をせずに無視する、これを覚えておいて下さい。
与沢 翼
PS:今後は完全無償で与沢翼の未来塾を運営して参ります。塾生さまからは、1円もいただきません。
締切は8月25日、本開講は9月1日を予定しております。その前に何回か授業を送る予定です。
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