思うこと

サミュエル スマイルズの自助論

 

【自助論】

昨日の帰りの新幹線では、サミュエル スマイルズの自助論を読んでいました。

簡単に言えば、

自分を助けようとしている人にだけ天は助けを与えてくれる・・・

という内容です。

他者への依存と自助努力のあり方も述べられています。

また、行きの新幹線では、維新の志士たちのストーリーを読んで、私を含め、我々人間は、はたして何のために生きているのか?を考えていました。

今日は、それを受けてなのか、色々なことを考え抜きました。

会社として大きな決断もしました。

その背後にある考えを述べます。

それは、

結局、人生とは深すぎるほど考察し、真剣に考え抜いていかないと、真の幸福になんて死ぬまで出会えないということです。

適当に、どんぶりで、ざっくりとやっていても無理だと気づいたのです。

もっと具体的に言うと、相当、用心して生きていかねば、成功はないというお話です。

だから、既に意識の高い人が除外される話ではありません。

意識の高い人でも、盲点になっており、とても必要なことだと思います。

つまり、これから話すことは、誰にでも当てはまることです。

簡単に言えば、今、自分たちが持っている(と思っている)ものは、とにかく「もろい」ということです。

いくつか例を挙げます。

例えば、

1.通帳に数億円あるから私は富裕層の一人だ、あるいは、儲かっている方だよと思っていた次の瞬間、過去の経理処理が否定されて、税金として支払い、ゼロになる。

2.売上が年商1000億あるから我が社は強い、と思っていた次の瞬間、過去の顧客から大量の返金申請がきて倒産。

3.時価総額で1兆円あるから、何があっても大丈夫と思っていた次の瞬間、証券取引法違反とされてトップが逮捕された。

4.素敵な妻がいて、子供にも恵まれ、資産もあり、最高の人生を歩んでいたところに、危険なリスクの見積もりが甘く、不遇の事故に会い、半身を失った。

5.人気絶頂だと思っていたタレントが、たった一つの失言や過去の失敗、あるいは、家族の不祥事や周囲からの誘惑などで降板とされ、芸能界から抹殺される。

これらは、数少ない不運の一つだと思いますでしょうか?

違うと思います。

実際に、これらは現実に起きること、起きたことです。

例えば、武富士など消費者金融大手は、顧客からの利息返還請求で何社も倒産しました。

ライブドアもそう、島田伸介さん、みのもんたさん、なども上の中に当てはまります。

過去の税額で圧迫された会社も多数あります。

たくさんの下り坂があります。

世の中、トラップだらけなんです。

今この瞬間、成功しているものの方が壊れやすい、あるいは、壊れたときの落下距離が大きいです。

立派なビルを建てれば建てるほど、倒壊したときのダメージや周囲に与える損害も大きく、そのてっぺんにいた人の落下距離は大きく、その速度も速いわけです。

より挑戦する人の方がトラップにはまりやすい。

誰がソニーの失速を予見できたか?

圧倒的成功と思われているものが、何かの要因やそれらの複合系によって壊れる。

それほどもろい。

つまり、今成功していると思っていたものが、全てのチャンスとリスクを統合してその差分を見たとき、実は成功していなかった、あるいは、時間軸を加味して考えれば失敗に至る、こういうことは世界の至るところにあります。

流れのはやいITベンチャーの隆盛と失墜は、その例の一つです。

ITだけに限らず、財閥が行う事業も同じです。国家の存亡もそうです。

監査法人が見ている貸借貸借表も正しくないことは多々あります。

私も監査を受けていたことがあるので知っていますが、はっきり言ってよく見ていません。深いところは見ていないと言えます。

だから、上場企業が粉飾できてしまったりするわけです。

そう考えると、資産と負債を清算したら、実はマイナス(債務超過)だった、ということや、貸借対照表が反映不可能な潜在的な負債やリスクを加味すれば、破綻しているということもあり得ます。

まさに武富士など黒字決算で純資産はプラスだったわけですから、この通りになってしまいました。

世の中を、安泰と危険の事象とで分けた場合、危険の方がはるかに大きいのだと思います。

黒字だと思っていたが、次の瞬間、大口売掛先が倒産し、連鎖倒産。

トップがどれだけ清廉に事業をやっていたとしても、例えば社員が顧客情報を持ち逃げたり看過できない犯罪を犯して、倒産。

ちょっと思い出しただけでも、ペッパーランチやソフトバンクとかでもこのような窮地はありました。

もちろんそんな窮地を乗り切れる一部の優秀な企業はさらに強くなるでしょう。

でも、一瞬の成功に現れた、甘い誘惑に乗って、失墜する。

こんなことは中小企業では日常茶飯事ではないでしょうか。

今、成功しているもの(成功していそうに見えるもの)の全てが、成功をしているわけではありません。

私が思うに、成功していそうに見えるものの8割がたは、成功していません。

自分もその一種でした。

例えば、今、上手く回っているのは、ある取引先や金融機関、その他大きなバックスポンサーがあるからだ、という会社は数多いはずです。

あそこに切られたら、融資がなくなったら、法律が改正されなければ・・・

これら神頼みであり、依存の一種です。

また、日本のベンチャー起業家は、資金調達をすぐ考えます。

優秀な起業家に資金を与えて、価値を増幅させる、正しい考え方だと思います。

でも、企業価値を上げて、あるいは、生み出した利益によって、その調達資金を倍々にしてお返しできるのは、一部のベンチャー企業だけです。

実際にはそうなんです。

調達した金額と比較して、いかに今利益が出て配当をしていたとしても、いまだ調達額の方が上回っているのであれば、その時点では本当の成功とは言えません。

依存した分だけ、お返しするのには時間がかかります。

私で言えば、散財や放任経営をした分だけ責任を取るには時間もその幅も必要です。

成功していそうなものが、真に成功しているかを見極めるのは、難しいことです。

また、今自分が成功していると思っていても、数限りない想定不可能なリスクや潜在的負債まで勘案すれば失敗している、となるケースは多いはずです。

さらに、真の成功者が、何かの要因で、一夜にして転落することも、上の例で示しました。

この世の中は、お金を奪っていく人たちばかりです。

そこからお金を防衛する力というのは、お金を稼ぐ力よりも難しいと私は思います。

そして、何をもって成功と呼ぶか、と考えてみたときに、厳密な意味でその真価を問えば、いまだ成功の途上である企業や人が多いはずです。

成功とは、本当に難しいこと。

そして、短い期間で、たいした覚悟もなく作ったものがいかにもろいことか。

私はそう結論付けました。

成功も、成功企業も、成功事業も、もろい。

人間も、人間の関係も、もろいと思うんです。

そんな「もろくて弱い」人間社会を前提に、それでも生きて、努力し、成功を目指していかねばなりません。

それが何かに挑む人の姿です。

だから、本当の成功は難しいんだと思います。

一生をかけて会得せねばならないものだと思います。

結論です。

この世の中、本当に真剣に防衛を学んだ人、人生を真剣にとらえている人しか成功できないようになっています。

自分の中に軸を確立しなければ、すぐに、何者かに流さ、奪われ、あれれ・・・という結果になります。

不動の哲学を持って、万事のリスクに備え、慎重に行動した上での日々の継続、そして、ときに完璧に悲観的に計画された上での大胆な行動をもってしか、本当の成功は得られません。

安心、慢心、傲慢、楽観、他責になったとき、自分の人生は転落するのだなと思ったわけです。

私にとって今回の経営の失敗は、大きな勉強となりました。

今日大切だと考えたことは、以下の9点です。

①お客様あるいはユーザーへの不動の価値を作るのは当然

②それは適正な価格であることも当然

③多様なリスクを想定し、全てに盤石な対策を打っておくこと

④お金を奪う要素から資産を守り抜くこと

⑤売上とコストの差として赤字は決して許されず、常に利益を出し続けること

⑥どこかに依存せず、自分で自分を助けるのが当然であること

⑦本物の成功とは、1年、2年では絶対に無理!10年、20年、30年で捉えること

⑧ちょっとした成果や利益、年収で満足するなどバカらしく、愚かであること

⑨奢ったり、油断してから近い未来、確実に転落する

ということです。

永遠の努力の中で、人は磨かれるものですね。

私の再スタートは、ゼロからやり直すこと。

今からやっと人生が始まるんだなぁと思います。

与沢 翼

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宜しくお願い致します。

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