思うこと

英EU離脱は世界同時株安と住宅価格崩落の始まり

本日は、さすがにEU離脱について触れないわけにはいかないのでリアルでレポートを出します。
 
私個人的には、イギリスはEUを離脱するのではないかと思っていました。
 
もちろん国民投票の結果自体は予測できる代物ではないのですが、
 
2016年1月以降の材料は全て、市場を失望させるものしか出てきていなかったからです。
 
ドル円は中期的平均線まで戻ると暴落、また中期平均へ戻ると暴落を繰り返してきました。
 
だからこの法則が崩れるまでは、それに従うと決めています。
 
国民投票の前日に行われたシンガポールセミナーではこれをテーマにあげて、ショートにかけるのが正しいということを伝えていました。
 
イギリスが離脱すれば100円を割るとGTSでお伝えしてきました。
 
ところで、国民投票直前の世論調査や開票早朝時点の速報では、残留支持派が優勢になったと伝えられたため、
 
ドル円、日経先物ともに強度の強い上昇を示し、結果これが中期線への回帰、そこからの暴落の準備をセットアップしてしまったわけです。
 
その後、結果的に開票途中段階で離脱派が逆転優位に立ったため、高い値位置から歴史に刻まれるほどの暴落となってしまいました。
 
残留優位(離脱観測後退)の報道がなければ、そもそも高騰しておらず、底値圏にいたままであれば、ここまでは暴落しなかったと思います。
 
上を試してから下に行くと上に行った距離の倍以上下落するわけです。
 
ちなみに、イギリスとはEU加盟28か国のGDPでドイツに次ぎ2位の規模ですから、インパクトは相当なものです。
 
離脱によってイギリスから一部金融大手が欧州における本店をドイツやフランスに移転することを表明しています。
 
また、経済協力開発機構(OECD)は、「離脱で英国の国内総生産が2030年までに最大7.7%落ち込むと試算。
 
イギリスから企業流出が起きることで、短期的に50万人から最大で95万人が職を失うとも言われています。
 
イギリスの輸出のうち、40%相当がEU向けです。
 
EUを離脱すれば、これまでゼロだったEU加盟国間での関税ゼロ特権がなくなり、関税が復活、
 
ビザ無しでEU内を自由に人が行き来できる特権も失い、貿易規模が縮小することは間違いありません。
 
関税がかかると価格競争力を失い、自由貿易でなくなる分、企業活動の手間とコストが増え、収益を低下させます。
 
なお、自動車や金融を中心に1089社の日本企業も進出していますから、日本にも影響はあります。
 
具体的には日本企業も欧州の拠点を別のEU域内に移すことを検討している企業が多々あると思われるからです。
 
例えば、日立、日産、トヨタ、ホンダ、富士通、野村や三菱東京UFJ銀行などがイギリスに進出していますが、
 
英国で生産された製造物の多くは、人口5億人の単一市場であるEU各国に向けて輸出されており、
 
離脱で関税が復活すれば10%の輸入税がかかるのが原則ですから、英国でのEU向け生産は、非効率になってしまうわけです。
 
例えば、日立は、イギリスの高速鉄道の保守点検事業をおよそ1兆円で受注しているため、
 
「英国がEUの一員であるからこそ鉄道工場を造り、そこからEUに展開する前提でいる。だから、離脱は絶対に反対だ」
 
と日立社長が発言しているほどです。
 
今回のイギリス離脱で日本のGDPへも、0.1%〜0.8%のマイナス乖離が予見されているとのことです。
 
さらに、金融といえば、ロンドンとニューヨークですが、その巨頭の一つロンドンの牙城が金融大手撤退によって、崩れるわけです。
 
その他にも国民が真っ二つに割れてしまっているわけですから、自国民同士が不信をお互いに抱いている状態です。
 
このような状態では、治安や政情も不安定になります。
 
おまけに、イギリスの一部である北部スコットランドではEU残留が大多数を占めたことを受けて、
 
「スコットランドの人びとはEUの一部で有り続ける意思を明確に示した」と述べており、
 
EUに残留するため英国からの独立を求めると声明を出しました。
 
ここに来て、かねてより独立を祈願してきたスコットランドが
 
イギリスから離れることを決断してしまったわけですから、
 
これが現実になるとGDPの減少は甚大です。
 
ただし、離脱離脱と騒がれますが、実際には今後3年間は、イギリスはEUに留まります。
 
イギリスはEUと、これから離脱のための交渉を行うことになります。その協定が締結されるまでに、約2年ぐらい。
 
その間に世論が変わることもありえます。
 
ですから実態経済に真の影響を与えるのは、かなり先だということです。
 
しかしながら決定は決定ですから、イギリスの国民投票の離脱結果に刺激されて、
 
離脱ドミノ現象がEUの他の国々で起きるとまずいわけです。
 
例えばデンマークでは「デンマークにおいても民意を問うべきだ」と
 
国民投票に向けた動きが活発化しています。
 
これらを総合して考えるに、
 
私個人的には、今回の結果は、世界同時株安のきっかけとなると思っています。
 
簡単に言えば金融危機の始まりが今日です。
 
何度か反発しながら上値を切り下げていき、年末前後には日経は12000円前後、
 
$円は95円程度になるのではないかと勝手に思っています。
 
もちろんただの予測ですが、その根拠としては、今回の離脱結果は、中国株式指数やその経済成長率を一段と押し下げ、
 
先日もお伝えした中国住宅価格が半額程度に暴落する、その引き金となると思っているからであり、
 
かつ、民衆の自国オンリーの至上主義の動きは、ドナルドトランプを大統領にする方向と全く同じであるため、
 
トランプ氏が大統領になる流れがより一層強化されたと思うためです。
 
今回の結果は、私が以前予測した国債価格暴落と日経平均暴落をほぼ確定的にする流れであったように思います。
 
本日の下落で東証一部から37兆円のお金が消えゆき、機関投資家である年金の運用は大きな評価損を含んでいるはずです。
 
また最も問題なのはリーマンショック時と同じく、不動産ローン担保証券や負債担保証券などのデリバティブの破たんです。レバレッジの効いたデリバティブの想定元本(仮想概念、レバの総体)は、本日だけで最大推計では、私の計算で6000兆円レベルで吹き飛んでいます。
 
もしかすると破綻したファンドもあるかもしれませんし、一度元手が減るとレバレッジは同じでもレバの総額(掛けられる量)が減るため、次の上昇力を弱める効果もあります。
 
懸念は今、全てが現実になってきています。
 
もっとも、暴落した方が、超富裕層の富がいったん収縮し、新しいチャンスが我々庶民にも生まれるので、ものは考えようでもあります。単純にショートしていく勇気があれば良いわけです。
 
与沢 翼
追記:FACEBOOKでコメントいただいた分
Q トランプ氏が大統領になった場合、ドル円と日経平均株価はどう動くと予想されますか?
A トランプ氏が大統領になった場合、$円は下落します。円高で間違いないと思います。日経平均も下がります。理由は、ドル安を目指したいという発言、過度なドル高を好まないとトランプ氏自身が既に発言済みです。なお、アメリカの財務省も同じ考えですからこれ自体はトランプとは別次元においても円高志向です。日経が下がると思う理由は、対アメリカに対して経常黒字の国をトランプ氏やアメリカがうとましく思っているからです。アメリカの海外に対する対外債務は既に2500兆にのぼり、それに金利支払いがあり、大変なのです。簡単にいうと、日本にももっとアメリカのものを買えとか、アメリカで車を売るトヨタなどに関税を上げてこようとするスタンスなんです。さらにトランプは米軍基地の費用負担を日本に求めます。トランプは米国を経常黒字にして、世界のお世話にお金を使うのをやめて、自国を大切にし、メキシコに万里の長城を、イスラム教徒は概して入国拒否、自国の利益を伸ばし、危険分子を一律排除し、アメリカへ商売をする者に対しハードルをあげようとする考えです。よって日本だけでなく、世界的に株安要因だと思います。
Q なぜ、離脱すると思っていたのでしょうか?
離脱でイギリスにメリットはあるのでしょうか?
A トランプ氏が躍進したりするのと同じなんですが、一言でいうと、みんな不満だらけだからですよ。だから新しいことにすがりがちなんです。それが正しいかどうか考えていないんだと思います。EUのせいで自分たちイギリス国民の生活が苦しいという形で、EU=間違い、という風に因果を取り違えているのだと思います。アメリカも同じような感じだと思います。旧来の政治家に頼んでも、結局資本主義の持つ格差も治らないし、誰も治せない。ならいっそのこと今までにいないタイプにかけてみようというわけです。つまり、世界は悲観に偏っており、その潮流が強いため、たいていは新しい方向のこれまでにない決断に流れるであろう、と思っていたからです。ただ、直前の速報は残留優位だったので、速報はいい加減だなと思いました。

LINE@にもご登録お願いします。
現在2万6000名の方がご登録。
ID検索で @yozawa です。
スマホから直リンクはこちら
https://line.me/ti/p/%40yozawa

 

公式メルマガもご登録お願いします(^^♪
https://canyon-ex.jp/fx18412/gu3atN

 

与沢翼フリーサロン(無料のFACEBOOKグループ)はこちらです。

https://www.facebook.com/groups/yozawa/

関連記事

  1. 家からの夜景
  2. 使命観や仕事について考えて決めたこと
  3. 第13話 永遠の成長のために(GWBSラスト動画)
  4. ないものねだり
  5. 敵を作るのではなく仲間を作ろう
  6. 地獄から3度V字回復した私の方法
  7. ASEAN経済共同体
  8. 日本の未来について

ソーシャルメディア

  1. FACEBOOK
  2. TWITTER
  3. YOUTUBE
  4. LINE@
  5. MAILMAGAZINE

アーカイブ

おすすめ記事

  1. 本をチラシにする人の本は売れない
  2. これから日本に起きること、そして生き抜くために
  3. 帰国

Mailmagazine

カテゴリー

おすすめ記事

素朴な料理が美味しいです

あーたんに肉野菜炒めを作っておいてもらいました。素朴な料理が美味しいです…

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. シンガポールのセブイレブンはどうなってるのか観察
  2. まだまだ無力さを痛感する
PAGE TOP